【日時】
【担当】
いぶき薬局 中島
【お題】
高血圧ガイドラインでも推奨されていないARBとACEIの併用の害はどのくらい?
【読んだ論文】
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P 55歳以上冠動脈疾患、末梢血管疾患、脳血管疾患の既往、
終末期障害を伴う糖尿病の疾患を持つ人
終末期障害を伴う糖尿病の疾患を持つ人
I テルミサルタン(TRM)
テルミサルタン+ラミプリル(T+M)
C ラミプリル(RAM)
O 心血管死、心筋梗塞、脳卒中
心不全による入院の複合アウトカム
単独群の非劣性試験
単独と併用の優越性試験
〈割付〉
ラミプリル2.5mg→テルミサルタン40mg
→ラミプリル2.5mg+テルミサルタン40mg
→ラミプリル5mg+テルミサルタン80mg
で、盲検下で忍容性を確認してから割付
(3399/29019が脱落)
自動電話サービスを用いて、
層別化して置換ブロック方式で割付
TRM:T+R:RAM=1:1:1
〈ベースライン〉
大体同等
〈ブラインド〉
double blindと記載あり
〈追跡・症例数など〉
解析 ITT
脱落 TER 1796人 (21.0%)
T+R 1929人 (22.7%)
RAM 2029人 (23.7%)
サンプルサイズ
HOPE trialで、アウトカム発生が0.0397/年
α=0.125(3群比較なので)
7800人を4.5年追跡で、
優越性 power=93% HR=0.89を想定
非劣性 power=89% HR=1.00を想定
マージン 片側<1.13
〈アウトカム〉
Primary outcome
TER vs RAM RR = 1.01 (0.94 to 1.09)
T+R vs RAM RR = 0.99 (0.92 to 1.07)
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【読んでからのディスカッション】
・アウトカムは変わらない割に、
腎障害や透析は増えるからメリットは薄いかも
・T綜合病院は、尿蛋白+の人に併用で出てる(論文のサブ解析の結果に合致)
・忍容性があれば、むしろACEIで良いんじゃないかしら?安いし。
・忍容性を確認してるのに20%強の脱落は多くないか?
【ロールプレイング】
ARBを飲んでいた患者さんにACEIが追加になってきた場合の疑義照会を含めた応対