福島県の地方都市会津若松でも継続的な勉強がしたいと願う若手(?)薬剤師数名で行う自主的な勉強会の連絡や行った内容をお伝えします。

当面は月に1度のEBM形式の抄読会(ジャーナルクラブ)の開催を目指します。

当人達も手探りですので、興味ある方は一緒に勉強しませんか?
こうした方がよい等のご意見も頂ければ幸いです。

2016年8月9日火曜日

第26回抄読会予定

【日時】
2016/9/1(木) 19:00~

【場所】
コロニーハウス
https://goo.gl/maps/SjJ9c
※やっていない場合は最寄のモスバーガー

【担当】
けやき薬局 飯塚

【お題】
眼科の処方を交付する際に話が出ることが多いが、黄斑変性症へルセンティスを使用するとどの程度改善が見込めるのか?
 
【読む論文】

【勉強してきた方が良いこと】
・加齢黄斑変性症って?
・ラニビズマブ等の抗VEGF抗体の薬理作用

2016年8月5日金曜日

第25回抄読会まとめ(手足症候群の予防に尿素クリームは有効?)

【日時】
2016/7/28(木) 19:00~

【場所】
コロニーハウス
https://goo.gl/maps/SjJ9c
※やっていない場合は最寄のモスバーガー

【担当】
けやき薬局 中島

【お題】
分子標的薬で起こる手足症候群の予防に尿素クリームは有効なのか?
 

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P 肝細胞がんでソラフェニブを服用している人
I  10%尿素クリームを1日3回+Best Supportive Care
C Best Supportive Care(クリーム塗布を除く)
O 手足症候群の発生率

<割付>
ランダム割付
割付の詳細な方法は記載なし
Baselineはだいたい同じ?
<盲検化>
オープラベル
<その他>
Kaplan-Meier 法:Cox回帰モデルで調整
追跡率 約80%
サンプルサイズ
 手足症候群の発生率45%、相対リスクを25%減少させると仮定
 α=0.025, power = 90%、脱落率10%を想定して900人
 
<Outcome>
12週の手足症候群の発生率
HR 0.658 (0.541 to 0.799)

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【読んでからのディスカッション】
Kaplan-Meier だが、脱落者が20%いて、
 発生率に与える影響が大きいように思えるので、微妙?
・割付方法の詳細が書いてないので良く分からない。
・対照群の手足症候群の発生率が、45%の想定対し73.6%とかなり多い。
・日本の添付文書にも、55.6%と書いてあるので想定は妥当?
・12週の時点の表で、手足症候群ありなしの数字で計算すると、
 ARR17.6%、NNT6人
・一般的に服用開始後2カ月くらいは注意が必要とされているが、
 試験でも60日くらいまでの発生が多いので、妥当?
・一般的にはヘパリンのクリームなどが多いけれど、尿素使うの?
 →角質を柔らかくするという事で、本には書かれていることもあり
・オープンラベルで、対象が薬なしで、脱落も多いので、
 良い結果だけど微妙??

【ロールプレイング】
一般的な手足症候群の予防に対する保湿剤処方の服薬指導
(尿素クリームは想定しなかった)