【担当】
みずき薬局 馬場
【お題】
高齢者でワーファリンのPT-INRのコントロール域によって、血栓症と出血のリスクはどの位異なるのか?(PT-INRが一般的な目標値より低い高齢者が継続して飲んでいたが、大丈夫なのか?)
【読んだ論文】
Circ J. 2013;77(9):2264-70.
プロトコル論文 J Cardiol. 2011 Jan;57(1):95-9.Circ J. 2013;77(9):2264-70.
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P 20歳以上の非弁膜性心房細動の患者
I ワーファリンを使用(INR ≦1.59, 1.6-1.99, 2.0-2.59, 2.6-2.99, ≧3)
C ワーファリンを不使用
O 血栓塞栓イベント(脳梗塞・TIA・全身塞栓症)、入院が必要な大出血
<コホート>
コホート:2010年1月~7月に、全国150カ所の各参加機関の外来で募集
洞調律を1年以上維持しているすべてのタイプのAF患者を連続して登録
偏りを防ぐために日本全国を10の地域に分けて目標数を設定
2.5%の発生率を予測し6000人を目標とし、7937人が登録
ワーファリンの服用量などは各Drが決めている
追跡期間:2年 またはアウトカムが発生するまで
アウトカム:予後、害
<脱落>
421人が僧帽弁狭窄または機械的弁置換術の既往のため除外
<マスキング>
CTもしくはMRIで診断だが、マスキングは記載なし
<交絡因子>
Cox比例ハザードモデルで調整
どの因子を調節しているかは記載なし
※年齢、性別、発作性AF、心不全、糖尿病、高血圧、脳梗塞orTIA、
CHADS2スコア、抗血小板薬服用、は各群の表に記載あり
<Outcome>
Table5
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【読んでからのディスカッション】
・交絡因子はTable1に書いてある内容が調節されていると考えてよいの??
・コントロールが良い人が多い?
・7年前だけど、PT-INRは1.5-2.5にコントロールというのが守られている?
・海外で良く言われるPT-INR<3.0というのも確かにメリットありそう
・70歳以上とそれ未満で分けてサブ解析しているけど、
高齢者は転倒リスク高いからかPT-INRが高いと出血リスクが増えやすいらしい
・70歳以上は、PT-INR<2.5という目標値も妥当なのかもしれない
・お題のような症例は、もう少しPT-INRを上げて1.5以上の目標値以内をDrに提案しても良いかも
【ロールプレイング】
ワーファリンを継続していて、
交付時に検査値を見せてもらったらPT-INRが1.6未満だった患者さんの応対