2016/1/26(木) 19:00~
【場所】
コロニーハウス
https://goo.gl/maps/SjJ9c
※やっていない場合は最寄のモスバーガー
【担当】
みずき薬局 馬場
【お題】
【場所】
コロニーハウス
https://goo.gl/maps/SjJ9c
※やっていない場合は最寄のモスバーガー
【担当】
みずき薬局 馬場
【お題】
ワーファリンからの切り替えで、プラザキサは110mgが良く使われているが、 150mgと差はないのか?
【読む論文】
【読む論文】
N Engl J Med. 2009 Sep 17;361(12):1139-51.
****************************** ****************
P 18歳以上の心房細動の患者で以下の条件に合致する人
(脳卒中・TIA・全身性塞栓症の既往、駆出率が40%以下、
NYHA分類2以上の症状のある心不全、75歳以上、
65歳以上で糖尿病・冠動脈疾患・高血圧既往の人)
I ダビガトラン110mg、ダビガトラン150mg
C ワーファリン(INR2-3)
O 脳卒中、全身性塞栓症
<割付>
ダビガトラン110、ダビガトラン150、ワーファリン群に1: 1:1になるように割付
ハミルトンにあるPHRIのコーディネートセンター内の
音声自動応答システム(IVRS)を介して割付
ベースラインはだいたい同等
<追跡>
ITT解析(フォローアップ99.9%)
治療中止(ダビガトラン110mg、150mg、 ワーファリンの順)
1年 14.5%, 15.5%, 10.2%
2年 20.7%, 21.2%, 16.6%
<盲検化>
オープンラベル(PROBE法)
ダビガトラン110mg⇔150mgはブラインド
<その他>
症例数 power 84%で15000人、
プロトコル変更で低いイベント発生率を想定し18000人
ワーファリンの治療域に入っていた期間は64%
非劣性試験 非劣性マージン<1.46
ベーリンガーがスポンサー
<Outcome>
脳卒中・全身性塞栓症
ダビガトラン110mg 182 / 6015 (1.53%/年) 対ワーファリンRR= 0.91 (0.74 - 1.11)
ダビガトラン150mg 134 / 6076 (1.11%/年) 対ワーファリンRR= 0.66 (0.53 - 0.82)
ワーファリン 199 / 6022 (1.69%/年)
Major Bleedeing
ダビガトラン110mg 322 / 6015 (2.71%/年) 対ワーファリンRR= 0.80 (0.69 - 0.93)
ダビガトラン150mg 375 / 6076 (3.11%/年) 対ワーファリンRR= 0.93 (0.81 - 1.07)
ワーファリン 397 / 6022 (3.36%/年)
****************************** ****************
【読んでからのディスカッション】
・オープンラベルなので、プラセボ効果を考慮した方が良いか?
・ベーリンガーがスポンサーなのは割り引くべきか?
・非劣性試験で優越性を証明するのは問題か?
・ランダム割付なので、 添付文書に記載してあるような減量基準は無関係
150mgだと出血が増えたり、110mgだとアンダーユースになったりするかも?
・アウトカムだけ見ると
予防効果は、ダビガトラン110mg=ワーファリン< ダビガトラン150mg
出血イベントは、ダビガトラン110mg<ワーファリン= ダビガトラン150mg
・予防効果のワーファリンに対するNNTは、110mg: 625人、150mg:173人
出血イベントのワーファリンに対するNNHは、110mg: 154人、150mg:400人
・ワーファリンと効果が同程度で出血が少ないなら、
アンダーユースでも110mgが頻用されてるのは、仕方がないか
【ロールプレイング】
ワーファリンからダビガトランに処方変更になった人への服薬指導
0 件のコメント:
コメントを投稿