福島県の地方都市会津若松でも継続的な勉強がしたいと願う若手(?)薬剤師数名で行う自主的な勉強会の連絡や行った内容をお伝えします。

当面は月に1度のEBM形式の抄読会(ジャーナルクラブ)の開催を目指します。

当人達も手探りですので、興味ある方は一緒に勉強しませんか?
こうした方がよい等のご意見も頂ければ幸いです。

2015年4月20日月曜日

第12回抄読会予定


【日時】
2015/5/17(金) 19:00~


【場所】
コロニーハウス
https://goo.gl/maps/SjJ9c
※やっていない場合は最寄のモスバーガー

【担当】
いぶき薬局 中島
http://www.aiki-ph.co.jp/shop/mizuki/
【お題】
H2ブロッカーが認知機能を低下させる可能性があると言われている。服用により、どれほどリスクが上昇するのか知りたい。
【読む論文】
 
【参考】


2015年4月4日土曜日

第11回抄読会まとめ

【日時】
2015/4/2(木) 19:00~


【場所】
コロニーハウス
https://goo.gl/maps/SjJ9c
※やっていない場合は最寄のモスバーガー

【担当】
けやき薬局 岡本
http://www.aiki-ph.co.jp/shop/keyaki/
【お題】
高齢者のうつにSSRIが処方されることがあるが、SSRIを服用していると転倒リスクが高くなることが懸念されている。骨折リスクについて、他の抗うつ薬や抗不安薬と比較してどうかを調べる。
前回のは症例対照研究だったので、コホート研究のをリベンジ。

【読んだ論文】

P 50歳以上のカナダ人
E SSRI・SNRIを使用した人
C SSRI・SNRIの使用歴のない人
O 骨折

 コホート研究
 
<暴露>
ランダムに抽出した集団に対し、0年、5年、10年の時点ででSSRI、SNRIの使用を自主報告
シタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、パロキセチン、セルトラリン、venlafaxine
<記載のある交絡因子>
年齢、学歴、雇用形態、定期的な運動の有無、動かない時間、飲酒、喫煙、併存疾患数
うつ病の有無、脊柱奇形、BMD、併用薬
<その他>
masking:不明
コックス比例ハザードモデルで調整
追跡率:6645 → 5556(5年目:84%) → 4011(10年目:60%)
 
<outcome>
骨折(骨折は年1回のアンケート調査で確認)
non-user ?/3678
user    ?/333
HR = 1.88 (1.48 – 2.39)
 
【読んだあとのディスカッション】
・アンケート調査によるものなので、どの程度信頼してよいかが疑問
・脱落率が高いのでランダム抽出が保持されているかが微妙
・結果については前回の症例対照研究とあまり変わらないみたい
・maskingはアンケート調査なのでされていないと思うのがよいか?
・感度分析からSSRI・SNRIを中止して数年立てば徐々に骨折リスクは低下してくるらしい。
・この論文を選んだのはまちがいだったかもしれない。。
 
【ロールプレイング】
・SSRIを服用している高齢者に新規でビスホスホネート製剤が処方されてきた場合の服薬指導