2015/3/5(木) 19:00~
【場所】
コロニーハウス
https://goo.gl/maps/SjJ9c
※やっていない場合は最寄のモスバーガー
【担当】
けやき薬局 岡本
http://www.aiki-ph.co.jp/shop/keyaki/
【お題】
高齢者のうつにSSRIが処方されることがあるが、SSRIを服用していると転倒リスクが高くなることが懸念されて いる。骨折リスクについて、他の抗うつ薬や抗不安薬と 比較してどうかを調べる。
【読んだ論文】
Osteoporos Int. 2013 Feb;24(2):671-80.
P デンマーク国民
E SSRIの服用
C TCA、他の抗不安薬の服用
O 骨折リスク
レジストリ検索による症例対象研究
<集計>
個人がユニーク番号を持つ、デンマークの公的EHRから情報を収 集
症例群:2000年1月1日~12月31日 骨折の記録があった人 (n=124,655)
対象群:同じEHRから年齢と性別の比率が同じになるようににラ ンダムで抽出 (n=373,962)
<暴露>
TCA(アミトリプチリン, クロミプラミン, ドスレピン, doxepin, イミプラミン, ノルトリプチリン, trimipramine, マプロチリン)
SSRI(citalopram, エスシタロプラム, fluoxetine, フルボキサミン, パロキセチン, セルトラリン)
他の抗うつ薬 (ミアンセリン, venlafaxine, ミルタザピン, reboxetine, socarboxazid, moclobemide)
(日本未承認は、ローマ字にした)
<調査済みの交絡因子>
収入、配偶者の有無、職種、チャールソン併存疾患指数、骨折既往 歴、併用薬、精神疾患の既往
<outcome>
【読んでからディスカッション】
・若い人では、 抗不安薬の方が抗うつ薬より骨折リスクがあがるみたい。
・高齢者は、SSRIによる骨折リスクが高いみたい。
→ 生理学的にセロトニンが骨芽細胞を抑制して骨密度が下がりやすく なるらしい。
・ 高齢者のSSRIによる骨折リスクは用量依存的に増えるようだ。
・その他の抗うつ薬は日本の承認外のものが多いので、 比較対象としては微妙。
・骨粗鬆症の既往歴や喫煙率が同じかは不明。
【薬局でできそうなこと】
・SSRI服用中で骨粗鬆症の治療をされていない人にはサプリメントを勧めても良いかもしれない
・服薬指導時に高齢者の場合は骨折リスクや転倒注意の説明をするのもよいかも。
・服薬指導時に高齢者の場合は骨折リスクや転倒注意の説明をするのもよいかも。
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