2015/1/7(水) 19:00~
【場所】
コロニーハウス → 最寄のモス
https://goo.gl/maps/SjJ9c
【担当】
いぶき薬局 中島
http://www.aiki-ph.co.jp/shop/ibuki/
【お題】
デスモプレシンの錠剤のミニリンメルトが2012年に発売されている。警告として「水中毒」があるが、 子供の夜尿症へ使用した場合、どれくらいの頻度で起こるものなのか?また、 同成分の点鼻薬と比較してどうなのか?
【読んだ論文】
【読んだ論文】
P 18歳以下の夜尿症患者
I デスモプレシンの経口製剤(錠剤、口腔内崩壊錠)
C デスモプレシンの点鼻製剤(スプレー、液)
O 副作用(低Na血症等)の頻度
臨床試験、症例報告、市販後調査(PMS)のシステマティックレビュー
<検索>
MEDLINE(1972-2006)、フェリングファーマの市販後調査資料(1972-2005)
英語の文献のみ検索
<対象>
小児夜尿症に対するデスモプレシン製剤の臨床試験、症例報告
<結果>
低Na血症の報告数
経口製剤 MEDLINE 0例
PMS 6例
点鼻製剤 MEDLINE 48例
PMS 145例
【読んでからのディスカッション】
・症例報告のみで頻度で比較できないので、どの程度多いのかは分からない。
・introductionにefficacyと記載があるが、有効性の違いについては検討していない。
・点鼻製剤が1981年、錠剤が1987年、口腔内崩壊錠が2005年の発売なので、
よほど経口製剤の処方量が少なくない限りは低Na血症の発生頻度は低いと考えて良い?
・経口製剤と点鼻製剤を直接比較しているような文献は見つけられなかった。
・点鼻製剤の方がなぜ低Na血症の頻度が高いのかがよく分からない?
点鼻という経路だと吸収が安定しないのか?
・インタビューフォーム見ると極端にT1/2やTmax、Cmaxが異なるということはなさそう
【薬局でできそうなこと】
・点鼻製剤→経口製剤への変更の提案
・経口製剤で低Na血症を起さない様に適切に服薬指導・モニタリングを行う。
・薬だけで夜尿症が改善するわけではないので、病院で行われている生活指導への協力が大切
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