【日時】
2014/11/14(金) 19:00~
【場所】
コロニーハウス
https://goo.gl/maps/SjJ9c
【担当】
けやき薬局 岡本
http://www.aiki-ph.co.jp/shop/keyaki/
【お題】
糖尿病で腎機能が落ちている患者にとって、 ACE阻害薬は他の降圧剤と比較して腎機能を保護効果はどの 程度か? RAS系阻害の薬は腎機能保護があると言われているけれど、 ARBの臨床試験データの不正などがあったので、 改めてその効果を再度確認したい。
【読んだ論文】
【読んだ論文】
BMJ. 2013 Oct 24;347:f6008.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24157497
P 18歳以上の糖尿病の人
I ACE阻害薬を服用
C プラセボ、もしくは他の降圧薬を服用
O 死亡率、透析導入、血清クレアチニンが倍になった人数
RCTのネットワークメタアナリシス
<検索>
Medline, Embase, Scopus, Cochrane Library
参考文献まで調べた。言語はなし
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24157497
P 18歳以上の糖尿病の人
I ACE阻害薬を服用
C プラセボ、もしくは他の降圧薬を服用
O 死亡率、透析導入、血清クレアチニンが倍になった人数
RCTのネットワークメタアナリシス
<検索>
Medline, Embase, Scopus, Cochrane Library
参考文献まで調べた。言語はなし
<対象>
18歳以上の糖尿病患者(1型2型問わず)を対象として12ヶ月以上追跡している
18歳以上の糖尿病患者(1型2型問わず)を対象として12ヶ月以上追跡している
パラレルのRCTでoutcomeが対象となるもの
<Study selection>
詳細不明。
<Data extraction>
2名が独立して行った。不明点、矛盾があれば著者に連絡を取った。
<Study selection>
詳細不明。
<Data extraction>
2名が独立して行った。不明点、矛盾があれば著者に連絡を取った。
<Risk of bias>
コクランのrisk of bias ツールを使用
2名が独立して評価し、不一致は別の2名を交えて合意を形成した。
<出版バイアス>
ファンネルプロットとBeggの補正順位相関検定、エッガーの回帰非対称検定
コクランのrisk of bias ツールを使用
2名が独立して評価し、不一致は別の2名を交えて合意を形成した。
<出版バイアス>
ファンネルプロットとBeggの補正順位相関検定、エッガーの回帰非対称検定
<outcome>
・死亡率(項目 プラセボ対照のオッズ比)
ACE-I+CCB 0.51(0.15 to 1.35)
ACE-I+利尿薬 0.86(0.59 to 1.26)
ACE-I 0.99(0.73 to 1.26)
CCB 1.02(0.74 to 1.46)
ARB 1.08(0.87 to 1.39)
【読んだ後のディスカッション】
・ネットワークメタアナリシスの理解が不十分なため、批判的吟味ができなかった
・直接比較がされていない関係について推定できるのは便利?
・ACEIはなんとなく古い薬のようなイメージがあったが、解析結果を見ると
腎保護に関してはよく処方の出ているARBと比べて遜色ないみたい
・ACE-Iで単独よりCCB併用で死亡率が何でそんなに下がるのかがよく分からない。
・文中にも書いてあったがACE-Iは安いので良いかもしれない。
・ARB+αは、データが不足しているようで推定範囲が広すぎてよく分からない。
・ARBやACE-I+CCBは腎臓内科のDrがよく処方しているのは見かける気がする。
・β阻害薬はあまり腎機能によくないらしい
・ACE-Iは目に見える副作用(空咳等)が多かったり、MRさんが熱心に売込に来ないから
処方量が減っている面もあるか?
【薬局でできそうなこと】
・ACE-Iの方が安いので、ARBで薬代が高いという人にDrとの相談をおすすめ?
・ARBが使えないという人にはACE-Iを提案?
・あまり薬局でできることはないかも?
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