【日時】
2020/2/12(水) 19:00~
【場所】
コロニーハウス
【担当】
けやき薬局 馬場
【お題】
座りっぱなしが良くない、動いたほうがよいとフレイルなどでも言うがどの程度差があるのか?
【読んだ論文】
Ekelund U, Tarp J, et al
BMJ. 2019 Aug 21;366:l4570.
Dose-response associations between accelerometry measured physical activity and sedentary time and all cause mortality: systematic review and harmonised meta-analysis
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P 40歳以上
E/C Physical activity, Sedentary
O Mortality
<検索>
検 索:PubMed、PsycINFO、Embase、Web of Science、Sport Discus
期 間:〜2018.July
言 語:英語 スカンジナビア語
その他:参照文献まで調べた。
著者に連絡をとり出版されていない試験を調べた
518件→abstract review 313件→full text review 39件→8件
<データ抽出>
1名で行い、もう1名がチェックを行った。
著者に連絡を取りデータを提供してもらい、
今回の定義に当てはまるように再構成を実施
・非着用:0cpmgが90分持続
・inclution:1日10時間着用で4日以上
・運動強度:加速度センサーのcounts per minuteで分類
sedentary ≦100cpm
LPA 101-1951cpm
Low LPA 101-759cpm
High LPA 760-1951cpm
MVPA ≧1952cpm
VPA ≧5725cpm
<Risk of bias>
Newcastle Ottawa quality assessment scale(NOS)
2人で独立して行った。不一致は合意形成
9点:7/8、8点:1/8
<交絡因子の調整>
モデルA 着用時間、年齢、性別
モデルB モデルA、社会的地位、BMI、座位・MVPAの相互調整
モデルC モデルB+各研究の最終モデルの共変量の調整
<その他>
出版バイアス 不明
<結果>
LPA 300min/day以上はほぼプラトー
Low LPA 用量依存的に右肩下がり
High LPA 70min/day以上はほぼプラトー
MVPA 20min/dayくらいを底にJカーブ、50-60分でHR0.5程度
座位 7.5時間/日を基準、用量依存的に右肩上がり
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【ディスカッション】
・MVPAという概念は良く知らなかったけど、一般的な概念らしい。
MVPA:3MTEs以上の運動強度でアメリカのガイドラインなどにも書いてある
second edition of the Physical Activity Guidelines
・日本では、生活習慣病の予防には3メッツ以上で23メッツ・時/週の活動量が必要とされる
(厚生労働省 健康づくりのための身体活動基準2013)
・どの程度の運動をどのくらいすればよいのか?というのはよく質問されるので
目安があるのは分かりやすくて良い
・用量依存的でMVPAは10分程度でもHR0.7~0.6なので、ちょっと歩く位も有効なのかも
・高齢者が施設内で歩ったくらいでも(転倒がなければ)やったほうがよさそう?
・平均すると7時間ちょっとは普通の人でも座っているというのが意外。
9時間あたりから傾きが大きくなるみたい。
・介入試験ではないので、運動している人の方が死亡率が低いのは確かだが、
運動したほうが死亡率が下がるかは分からない。
・用量依存的なので動いた方が健康には良いと言っても大丈夫そう?
【ロールプレイング】
動きたくない高齢者への対応