【日時】
2019/4/5(木) 19:00~
【場所】
コロニーハウス
【担当】
ひのき薬局 岡本
【お題】
リバスチグミンの貼付剤は認知症に対してどのくらい効果があるの?
【読んだ論文】
Cochrane Database Syst Rev. 2015 Sep 22;9:CD001191.
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P 軽度~中等度の認知症患者
I リバスチグミンのCAPもしくはテープ剤
C プラセボ
O 認知症スコア
<レビュー>
コクランのSR、GRADEを利用
<検索>
検 索:ALOIS ( MEDLINE, EMBASE, CINAHL, PsycINFO, LILACS を月1回検索しているコクランの認知症関連データベース)
ISRCTN, UMIN, WHOの治験登録プラットフォーム, CENTRAL, FDA, EMEA, NICE
Copernic, Google,
対 象:12週以上のプラセボ対照の2重盲検RCT
言 語:記載なし(データベースから英語以外も検索してそう?)
期 間:~2015/03
その他:grey literature sources→ISI Web of Knowledge Conference Proceedings, Index to Theses, Australasian Digital Theses
参照文献 →検索した
著者と連絡→記載なし
未公開試験→製薬会社と連絡を取った
<網羅的か?>
Primary outcome対象は、6試験
全体で 13試験が組み入れ
出版バイアスについては記載なし
<試験の選択>
1名(JSB)が実施?
<データ抽出>
1名(JSB)が実施
<質の評価>
実施者は記載なし
Chocraneのrisk of biasツールを使用
<outcome>
ADAS‐Cogスコア(MAX70点、点数高いほど認知症が重度)
MD ‐1.79(95%CI ‐2.21 to ‐1.37, n = 3232, 6 試験)
MMSEスコア(MAX30点、点数が低いほど重度)
MD 0.74(95%CI 0.52 to 0.97, n = 3205, 6 試験)
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【読んでからのディスカッション】
・認知症の試験は、スコアの改善度合いがアウトカムとして評価されることが多いが、
1-2点の差がどの程度臨床上の違いとして現れるかは毎回疑問
・ADLやQOLで評価されている試験は少なく、差は小さいようだ
・ドネペジルなどでもそうだが、薬を使っても、使わなくても認知症は進み、
薬を使ったほうが症状の悪化が緩徐という点を家族に理解してもらうことが難しい
と普段感じている
・リバスチグミンは18㎎だと1枚400円以上でなかなかのお値段
軽~中等度が適応なので、認知症がかなり進んだ状態では使うメリットは少ないかも
・他の治療法があまりない以上、治療をやめるという選択肢を提示するのは、
Drとよく話せるような関係ではない限り難しいか??
・海外でCAPがあるのは知らなかった
貼付剤は認知症が進んでくると貼ったり、交換するのが難しくなる印象
【ロールプレイング】
・半年くらいリバスチグミンの貼付剤を使用して、
ご家族の認知症について悩んでいるご家族への服薬指導