福島県の地方都市会津若松でも継続的な勉強がしたいと願う若手(?)薬剤師数名で行う自主的な勉強会の連絡や行った内容をお伝えします。

当面は月に1度のEBM形式の抄読会(ジャーナルクラブ)の開催を目指します。

当人達も手探りですので、興味ある方は一緒に勉強しませんか?
こうした方がよい等のご意見も頂ければ幸いです。

2016年5月26日木曜日

第23回抄読会まとめ(脳梗塞の2次予防に使われる抗血小板薬の違いは?)

【日時】
2016/5/24(火) 19:00~

【場所】
コロニーハウス
https://goo.gl/maps/SjJ9c
※やっていない場合は最寄のモスバーガー

【担当】
みずき薬局 馬場

【お題】
心疾患のない脳梗塞の2次予防にプラビックスやバイアスピリン、プレタールなど色々使われているが、どうちがうのかがいまいちよく分からない。プレタールで動悸、めまいが出るような人へ、他の抗血小板薬を疑義照会などで提案してよいの?
 
【読んだ論文】
BMJ Open. 2016 Mar 17;6(3):e009013.

 
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P 非心原性脳梗塞、TIA既往の患者
I  抗血小板薬
C プラセボ
O 深刻な欠陥イベント(非致死的脳卒中、非致死的心筋梗塞、血管関連死)
 
<検索>
検 索:EMBASE、Pubmed、CENTRAL、google scholar、ClinicalTrials.gov
対 象:RCT
言 語:制限なし
期 間:~2015.3.31
その他:2名が独立して検索、出版形態の制限なし、
    メタアナリシス・システマティックレビューの参考文献を検索
<試験の選択>
2名が独立して実施し、不一致はディスカッションで解決
期間が3か月以上、各群が100人以上の試験を選択
11110件→107件→36件
<データ抽出>
2名が独立して実施し、不一致はディスカッションで解決
ITTで抽出
<risk of bias>
2名が独立して評価し、不一致はディスカッションで解決
コクランのrisk of biasツールを使用
29/36(86.1%)はlow risk of biasと評価
異質性:A2 vs AD1, A4 vs Ticlopidine は、I2>50%
 
<outcome>
深刻な血管イベント (vs プラセボ, ネットワークメタアナリシスの結果)
アスピリン75-162mg OR=0.83 (0.71 - 0.96)
アスピリン+クロピドグレル OR=0.70 (0.59 - 0.83)
クロピドグレル OR=0.74 (0.65 - 0.86)
シロスタゾール OR=0.57 (0.45 - 0.72)
 
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【読んでからのディスカッション】
・システマティックレビューの方法の妥当性は高そう
・ネットワークメタアナリシスの方法の検証は、まだ勉強不足
シロスタゾールはアスピリンやクロピドグレル単剤と比べて予防効果が高いようだ。
・シロスタゾールは、事前分布モデルが異なるとクロピドグレルと有意差なしと
 limitationに書いてあるが割り引いて考えたほうが良いのか?(よくわからない)
・シロスタゾールは1日2回、頭痛、めまい、動悸等の副作用がネックか?
シロスタゾールの副作用は徐々に慣れることも多いという感じがある。
・シロスタゾールでつらいのであれば、他の抗血小板薬を検討するのもありかも。
 
【ロールプレイング】
シロスタゾールで頭痛がひどい患者さんへの交付

2016年5月19日木曜日

第23回抄読会予定

【日時】
2016/5/24(火) 19:00~

【場所】
コロニーハウス
https://goo.gl/maps/SjJ9c
※やっていない場合は最寄のモスバーガー

【担当】
みずき薬局 馬場

【お題】
心疾患のない脳梗塞の2次予防にプラビックスやバイアスピリン、プレタールなど色々使われているが、どうちがうのかがいまいちよく分からない。プレタールで動悸、めまいが出るような人へ、他の抗血小板薬を疑義照会などで提案してよいの?
 

【勉強してきたほうが良いこと】
・脳梗塞の2次予防に使用する薬剤
・脳卒中治療ガイドライン2015(有料なのでムリしなくても)
 メーカーのサイト↓
 https://www.xarelto.jp/ja/home/disease-information-area/round-table-discussion/stroke-guidelines/index.php