2016/5/24(火) 19:00~
【場所】
コロニーハウス
https://goo.gl/maps/SjJ9c
※やっていない場合は最寄のモスバーガー
【担当】
みずき薬局 馬場
【お題】
心疾患のない脳梗塞の2次予防にプラビックスやバイアスピリン、 プレタールなど色々使われているが、 どうちがうのかがいまいちよく分からない。プレタールで動悸、 めまいが出るような人へ、 他の抗血小板薬を疑義照会などで提案してよいの?
****************************** *****
P 非心原性脳梗塞、TIA既往の患者
I 抗血小板薬
C プラセボ
O 深刻な欠陥イベント(非致死的脳卒中、非致死的心筋梗塞、 血管関連死)
<検索>
検 索:EMBASE、Pubmed、CENTRAL、google scholar、ClinicalTrials.gov
対 象:RCT
言 語:制限なし
期 間:~2015.3.31
その他:2名が独立して検索、出版形態の制限なし、
メタアナリシス・システマティックレビューの参考文献を検索
<試験の選択>
2名が独立して実施し、不一致はディスカッションで解決
期間が3か月以上、各群が100人以上の試験を選択
11110件→107件→36件
<データ抽出>
2名が独立して実施し、不一致はディスカッションで解決
ITTで抽出
<risk of bias>
2名が独立して評価し、不一致はディスカッションで解決
コクランのrisk of biasツールを使用
29/36(86.1%)はlow risk of biasと評価
異質性:A2 vs AD1, A4 vs Ticlopidine は、I2>50%
<outcome>
深刻な血管イベント (vs プラセボ, ネットワークメタアナリシスの結果)
アスピリン75-162mg OR=0.83 (0.71 - 0.96)
アスピリン+クロピドグレル OR=0.70 (0.59 - 0.83)
クロピドグレル OR=0.74 (0.65 - 0.86)
シロスタゾール OR=0.57 (0.45 - 0.72)
****************************** *****
【読んでからのディスカッション】
・システマティックレビューの方法の妥当性は高そう
・ネットワークメタアナリシスの方法の検証は、まだ勉強不足
・ シロスタゾールはアスピリンやクロピドグレル単剤と比べて予防効 果が高いようだ。
・シロスタゾールは、 事前分布モデルが異なるとクロピドグレルと有意差なしと
limitationに書いてあるが割り引いて考えたほうが良い のか?(よくわからない)
・シロスタゾールは1日2回、頭痛、めまい、 動悸等の副作用がネックか?
・ シロスタゾールの副作用は徐々に慣れることも多いという感じがあ る。
・シロスタゾールでつらいのであれば、 他の抗血小板薬を検討するのもありかも。
【ロールプレイング】
シロスタゾールで頭痛がひどい患者さんへの交付