福島県の地方都市会津若松でも継続的な勉強がしたいと願う若手(?)薬剤師数名で行う自主的な勉強会の連絡や行った内容をお伝えします。

当面は月に1度のEBM形式の抄読会(ジャーナルクラブ)の開催を目指します。

当人達も手探りですので、興味ある方は一緒に勉強しませんか?
こうした方がよい等のご意見も頂ければ幸いです。

2015年10月8日木曜日

第17回抄読会予定


【日時】
2015/10/22(木) 19:00~


【場所】
コロニーハウス
https://goo.gl/maps/SjJ9c
※やっていない場合は最寄のモスバーガー

【担当】
みずき薬局 馬場

【お題】
SGLT-2阻害薬の処方日数制限もきれ、処方される方も増えてきたので、SGLT-2阻害薬の有効性について学習する。
 
【読む論文】
N Engl J Med. 2015 Sep 17. DOI: 10.1056/NEJMoa1504720

【勉強してきたほうが良いこと】
SGLT-2阻害薬の薬効、薬理

2015年9月30日水曜日

第16回抄読会まとめ(にきびへのBPOとアダパレンの効果の違い)


【日時】
2015/9/14(月) 19:00~


【場所】
コロニーハウス
https://goo.gl/maps/SjJ9c

【担当】
いぶき薬局 中島

【お題】
2015年4月に尋常性痤瘡治療薬のベピオゲルが薬価収載されたが、
現状使用されている治療薬と比較または、組み合わせによる有効性はどうなのか?
 
【読んだ論文】
Cutis. 2009 Aug;84(2):110-6.

******************************************
P 12歳以上の男女で、顔のにきびが acne severity scale で3(中等度)
I  過酸化ベンゾイル+アダパレン
C 過酸化ベンゾイル単独、アダパレン単独、基剤のみ
O ニキビ治療の12週後の奏功率
 
<割付>
1:1:1:1になるようにランダム化割付(詳細不明)
ベースラインは大体同じ
<解析>
最終受診時の結果を最終結果とするLOCFで、ITT解析
脱落239/1668=14.3%
<マスキング>
doubleblindと記載あり
<サンプル数>
どう計算したかは。記載なし
 
<outcome>
ニキビ治療の奏功率
 Adapalene+BPO  30.1%
 Adapalene      22.2%
 BPO          19.8%
 Vehicle         11.3%
******************************************
 
【読み終わってからのディスカッション】
・乾燥肌の場合は、治療薬以外にもCetaphil(http://www.cetaphil.jp/)を使っていたり、
 肌のケアは大切なのかもしれない。
・両方の製造元のGaldermaによる試験。
・有意差があるかは分からないがAdapalene vs BPO のNNTは42人(12週)
AdapalenとBPO単独ではあまり効果に違いはないかも。副作用は少しBPOが少ない?
・Adapalen+BPOで奏功率があがるが、副作用も増える傾向あり。
・Adapalen+BPOは副作用(赤み、乾燥、落せつ、刺激感、熱感)が早期に多い
・一緒にぬる場合は、どの順序でぬるのがよいのか?
 →後日メーカー問い合わせ
  特に指定はない。治験時の順序としては、
  (1)洗顔→(2)BPO→(3)Adapalen
  (1)洗顔→(2)化粧水→(3)BPO→(4)保湿剤+日焼け止め+化粧
・BPOは、ラジカル反応だが、日光での反応促進を考慮して朝に洗顔はしなくても良いのか?
 →後日メーカー問い合わせ
  特に必要ないとのこと。薬剤使用前の洗顔は必ずしてほしいといわれた。
 
【ロールプレイング】
Adapalenを使用していて、BPOが追加になった患者さんへの服薬指導

2015年8月24日月曜日

第16回抄読会予定



【日時】
2015/9/14(月) 19:00~

※延期になりました。

【場所】
コロニーハウス
https://goo.gl/maps/SjJ9c
※やっていない場合は最寄のモスバーガー

【担当】
いぶき薬局 中島

【お題】
2015年4月に尋常性痤瘡治療薬のベピオゲルが薬価収載されたが、
現状使用されている治療薬と比較または、組み合わせによる有効性はどうなのか?
 
【読む論文】
Cutis. 2009 Aug;84(2):110-6.

【勉強してきたほうが良いこと】
ベピオゲルの薬効・薬理→マルホのwebページ

2015年8月10日月曜日

第15回抄読会まとめ(Xa因子阻害薬とワーファリンの効果はどのくらい違うの?)


【日時】
2015/8/77(金) 19:00~


【場所】
コロニーハウス
https://goo.gl/maps/SjJ9c
※やっていない場合は最寄のモスバーガー

【担当】
けやき薬局 岡本
http://www.aiki-ph.co.jp/shop/keyaki/
【お題】
最近処方をよく見かけるようになったNOACs(非ビタミンK阻害経口抗凝固薬:Non-vitamin K antagonist oral anticoagulants)について。ワーファリンと比較して薬価差が大きく患者さんから質問されることもあるが、その有効性と安全性はどのくらい違うのか?

【読んだ論文】

*************************************
P 心房細動の患者
I  Xa因子阻害薬
C VKA阻害薬(ワーファリン等)
O 脳卒中+全身性塞栓症
 
<検索>
MEDLINE、EMBASE、CENTRAL、STD、ClinicalTrials.gov、CCT、google scholar
参考文献まで調べた。著者、製薬企業と連絡を取った。英語以外の言語も検索
<対象>
心房細動の患者にXa因子阻害薬とVKA阻害薬を比較した期間が4週以上のRCT
<出版バイアス>
ファンネルプロットで検討
<risk of bias>
コクランのツールで、2名が独立して評価。
不一致は、外部の専門家を交えて、合意を形成して解決した。
 
<outcome>
脳卒中+全身性塞栓症(12週-1.9年)
Xa因子阻害薬  2.5%
VKA阻害薬    3.2%
RR = 0.82 (0.73 to 0.91, I2=0.0%),  NNT = 143 人
 
*************************************
 
【読んでからのディスカッション】
・ワーファリンより効果がよいのに、副作用の出血は少し減るらしい
・NNTは143人で効果の差がそんなに大きくないけど、起こると大変なリスクを減らせるのは良い?
・1日薬価が20倍くらいちがうので、希望しない患者さんもいるかも(約500円/日と数十円/日)
・1日の薬価差が400円として、1ヶ月で1万2千円、1年で14万4千円。
・INRをしっかりコントロールできるなら、ワーファリンでも良いのかも。
・半減期が短いので、切り替えとか入院時はXa因子阻害薬の方が楽かも。
・納豆食べれるよとDrに言われて変更になった人がいたが、薬代に驚いていた人がいた
・結果の大部分(80-90%)は、アピキサバン(エリキュース)とリバーロキサバン(イグザレルト)
・毎回採血しなくても良いというのは楽だけど、腎機能で調節が必要だから結局定期的に採血はするの?
 
【ロールプレイング】
納豆が食べられると聞いて薬を変えてもらったが、薬代が高いと驚く人への対応

2015年8月4日火曜日

第15回抄読会予定



【日時】
2015/8/77(金) 19:00~


【場所】
コロニーハウス
https://goo.gl/maps/SjJ9c
※やっていない場合は最寄のモスバーガー

【担当】
けやき薬局 岡本
http://www.aiki-ph.co.jp/shop/keyaki/
【お題】
最近処方をよく見かけるようになったNOACs(非ビタミンK阻害経口抗凝固薬:Non-vitamin K antagonist oral anticoagulants)について。ワーファリンと比較して薬価差が大きく患者さんから質問されることもあるが、その有効性と安全性はどのくらい違うのか?
【読む論文】
 

 

2015年7月27日月曜日

第14回抄読会まとめ(LT阻害薬とステロイドの吸入の予防効果はどのくらい違うのか?)


【日時】
2015/7/17(金) 19:00~


【場所】
コロニーハウス
https://goo.gl/maps/SjJ9c
※やっていない場合は最寄のモスバーガー

【担当】
みずき薬局 馬場
http://www.aiki-ph.co.jp/shop/mizuki/
【お題】
ステロイドの吸入をしている子と抗ロイコトリエン薬内服を継続服用している子がいるが、小児ぜんそくの発作予防としてはどちらが効果的なのか?
【読んだ論文】

 
**************************************
P 小児(2歳~17歳)と成人(18歳~)の持続性ぜんそく患者
I  ロイコトリエン拮抗薬の経口投与
C ステロイドの吸入薬
O 全身性のステロイド投与が必要な憎悪が1回以上あった人数
 
<検索>
CENTRAL, MEDLINE, EMBASE, CINAHL, AMED, PsycINFO
抄録の手検索もあり。1名が実施
<対象>
RCT
<評価>
chocraneのrisk of bias ツールを使用
2名が独立して評価し、不一致は合意を形成した。
<出版バイアス>
ファンネルプロットで検討
<outcome>
全体(21試験6077名)
RR 1.51 (1.17 to 1.96, I2=42%)  NNT 28人 (15 - 82)
小児(6試験1662名)
 RR 1.35 (0.99 to 1.86 I2=43%)
 
**************************************
 
【読んだあとのディスカッション】
・異質性は中程度
・発作の回数も吸入ステロイドの方が良い傾向
・2次アウトカムのぜんそく症状の改善は、だいたい吸入ステロイドの方が良い
・単独使用だと1日あたりの値段は余り変わらない。
 
【ロールプレイング】
・ロイコトリエン拮抗薬を飲んでいる小児の親で心配していないパターン
・心配しているパターン

2015年7月6日月曜日

第14回抄読会予定


【日時】
2015/7/17(金) 19:00~


【場所】
コロニーハウス
https://goo.gl/maps/SjJ9c
※やっていない場合は最寄のモスバーガー

【担当】
みずき薬局 馬場
http://www.aiki-ph.co.jp/shop/mizuki/
【お題】
ステロイドの吸入をしている子と抗ロイコトリエン薬内服を継続服用している子がいるが、小児ぜんそくの発作予防としてはどちらが効果的なのか?
【読む論文】
 
【参考】