福島県の地方都市会津若松でも継続的な勉強がしたいと願う若手(?)薬剤師数名で行う自主的な勉強会の連絡や行った内容をお伝えします。

当面は月に1度のEBM形式の抄読会(ジャーナルクラブ)の開催を目指します。

当人達も手探りですので、興味ある方は一緒に勉強しませんか?
こうした方がよい等のご意見も頂ければ幸いです。

2015年8月10日月曜日

第15回抄読会まとめ(Xa因子阻害薬とワーファリンの効果はどのくらい違うの?)


【日時】
2015/8/77(金) 19:00~


【場所】
コロニーハウス
https://goo.gl/maps/SjJ9c
※やっていない場合は最寄のモスバーガー

【担当】
けやき薬局 岡本
http://www.aiki-ph.co.jp/shop/keyaki/
【お題】
最近処方をよく見かけるようになったNOACs(非ビタミンK阻害経口抗凝固薬:Non-vitamin K antagonist oral anticoagulants)について。ワーファリンと比較して薬価差が大きく患者さんから質問されることもあるが、その有効性と安全性はどのくらい違うのか?

【読んだ論文】

*************************************
P 心房細動の患者
I  Xa因子阻害薬
C VKA阻害薬(ワーファリン等)
O 脳卒中+全身性塞栓症
 
<検索>
MEDLINE、EMBASE、CENTRAL、STD、ClinicalTrials.gov、CCT、google scholar
参考文献まで調べた。著者、製薬企業と連絡を取った。英語以外の言語も検索
<対象>
心房細動の患者にXa因子阻害薬とVKA阻害薬を比較した期間が4週以上のRCT
<出版バイアス>
ファンネルプロットで検討
<risk of bias>
コクランのツールで、2名が独立して評価。
不一致は、外部の専門家を交えて、合意を形成して解決した。
 
<outcome>
脳卒中+全身性塞栓症(12週-1.9年)
Xa因子阻害薬  2.5%
VKA阻害薬    3.2%
RR = 0.82 (0.73 to 0.91, I2=0.0%),  NNT = 143 人
 
*************************************
 
【読んでからのディスカッション】
・ワーファリンより効果がよいのに、副作用の出血は少し減るらしい
・NNTは143人で効果の差がそんなに大きくないけど、起こると大変なリスクを減らせるのは良い?
・1日薬価が20倍くらいちがうので、希望しない患者さんもいるかも(約500円/日と数十円/日)
・1日の薬価差が400円として、1ヶ月で1万2千円、1年で14万4千円。
・INRをしっかりコントロールできるなら、ワーファリンでも良いのかも。
・半減期が短いので、切り替えとか入院時はXa因子阻害薬の方が楽かも。
・納豆食べれるよとDrに言われて変更になった人がいたが、薬代に驚いていた人がいた
・結果の大部分(80-90%)は、アピキサバン(エリキュース)とリバーロキサバン(イグザレルト)
・毎回採血しなくても良いというのは楽だけど、腎機能で調節が必要だから結局定期的に採血はするの?
 
【ロールプレイング】
納豆が食べられると聞いて薬を変えてもらったが、薬代が高いと驚く人への対応

2015年8月4日火曜日

第15回抄読会予定



【日時】
2015/8/77(金) 19:00~


【場所】
コロニーハウス
https://goo.gl/maps/SjJ9c
※やっていない場合は最寄のモスバーガー

【担当】
けやき薬局 岡本
http://www.aiki-ph.co.jp/shop/keyaki/
【お題】
最近処方をよく見かけるようになったNOACs(非ビタミンK阻害経口抗凝固薬:Non-vitamin K antagonist oral anticoagulants)について。ワーファリンと比較して薬価差が大きく患者さんから質問されることもあるが、その有効性と安全性はどのくらい違うのか?
【読む論文】
 

 

2015年7月27日月曜日

第14回抄読会まとめ(LT阻害薬とステロイドの吸入の予防効果はどのくらい違うのか?)


【日時】
2015/7/17(金) 19:00~


【場所】
コロニーハウス
https://goo.gl/maps/SjJ9c
※やっていない場合は最寄のモスバーガー

【担当】
みずき薬局 馬場
http://www.aiki-ph.co.jp/shop/mizuki/
【お題】
ステロイドの吸入をしている子と抗ロイコトリエン薬内服を継続服用している子がいるが、小児ぜんそくの発作予防としてはどちらが効果的なのか?
【読んだ論文】

 
**************************************
P 小児(2歳~17歳)と成人(18歳~)の持続性ぜんそく患者
I  ロイコトリエン拮抗薬の経口投与
C ステロイドの吸入薬
O 全身性のステロイド投与が必要な憎悪が1回以上あった人数
 
<検索>
CENTRAL, MEDLINE, EMBASE, CINAHL, AMED, PsycINFO
抄録の手検索もあり。1名が実施
<対象>
RCT
<評価>
chocraneのrisk of bias ツールを使用
2名が独立して評価し、不一致は合意を形成した。
<出版バイアス>
ファンネルプロットで検討
<outcome>
全体(21試験6077名)
RR 1.51 (1.17 to 1.96, I2=42%)  NNT 28人 (15 - 82)
小児(6試験1662名)
 RR 1.35 (0.99 to 1.86 I2=43%)
 
**************************************
 
【読んだあとのディスカッション】
・異質性は中程度
・発作の回数も吸入ステロイドの方が良い傾向
・2次アウトカムのぜんそく症状の改善は、だいたい吸入ステロイドの方が良い
・単独使用だと1日あたりの値段は余り変わらない。
 
【ロールプレイング】
・ロイコトリエン拮抗薬を飲んでいる小児の親で心配していないパターン
・心配しているパターン

2015年7月6日月曜日

第14回抄読会予定


【日時】
2015/7/17(金) 19:00~


【場所】
コロニーハウス
https://goo.gl/maps/SjJ9c
※やっていない場合は最寄のモスバーガー

【担当】
みずき薬局 馬場
http://www.aiki-ph.co.jp/shop/mizuki/
【お題】
ステロイドの吸入をしている子と抗ロイコトリエン薬内服を継続服用している子がいるが、小児ぜんそくの発作予防としてはどちらが効果的なのか?
【読む論文】
 
【参考】

 

2015年6月19日金曜日

第13回抄読会まとめ(モンテルカスト単独でも小児ぜんそくの予防になる?)


【日時】
2015/6/18(木) 19:00~


【場所】
コロニーハウス
https://goo.gl/maps/SjJ9c
※やっていない場合は最寄のモスバーガー

【担当】
みずき薬局 馬場
http://www.aiki-ph.co.jp/shop/mizuki/
【お題】
モンテルカスト(シングレア、キプレス)やプランルカスト(オノン)を継続して飲んでいる子どもがいるが、小児ぜんそくの予防として抗ロイコトリエン薬の単独服用は効果があるのか?

【読んだ論文】

P 2歳~5歳のぜんそく既往の小児
I  モンテルカスト チュアブル錠 4mg
C プラセボ
O ぜんそく症状の改善?
 
<割付>
モンテルカスト2:プラセボ1でランダム化割付。他は記載なし
ベースラインは同じくらい。
<解析>
ITT
脱落10%
<マスキング>
患者:〇、治療:〇、評価:〇?、解析:?
<サンプル数>
α=0.05,powe=90%で、有害事象発生率が7.8%対1%と仮定して、
モンテルカスト群340例、プラセボ170例
 <outcome>
経口ステロイドの必要だった人
 プラセボ:28% モンテルカスト:19% P=.008  RR=0.68 NNT=11(12w)
1回以上ぜんそく発作のあった人
 プラセボ:32% モンテルカスト:26% P=.107
 
【ディスカッション】
・割付方法が書いてないので詳細分からないが、ベースラインは同じようなので問題ない?
・試験前1ヶ月以内に入院等があった人は除外しているので、軽~中等度の人が対象
・アウトカムがたくさん設定されていて、どれが1次アウトカムなのかが不明
・各アウトカムのP値を.05で見てよいのかが疑問
・咳等症状は軽くなる傾向みたいだが、QOLはあまり変化なし
・発作頻度は減るみたい。吸入できない子どもでも飲めるし、重症化しないのなら有用かも。
・薬価が高い(モンテルカストチュアブル5mg208円、細粒4mg:212.2円)
 12週で17472円、NNT=11なので1人発作を減らすのに192192円は高い?

【ロールプレイング】
ぜんそくでモンテルカストを継続している3歳時の親から質問への回答
・たまに苦しくなるようで心配している場合
・調子が良さそうのなので薬は続けなくてはだめか?と言われた場合

2015年6月4日木曜日

第13回抄読会予定


【日時】
2015/6/18(木) 19:00~


【場所】
コロニーハウス
https://goo.gl/maps/SjJ9c
※やっていない場合は最寄のモスバーガー

【担当】
みずき薬局 馬場
http://www.aiki-ph.co.jp/shop/mizuki/
【お題】
モンテルカスト(シングレア、キプレス)やプランルカスト(オノン)を継続して飲んでいる子どもがいるが、小児ぜんそくの予防として抗ロイコトリエン薬の単独服用は効果があるのか?
【読む論文】
 
【参考】

2015年5月19日火曜日

第12回抄読会まとめ(H2阻害薬は認知機能を落とす?)

【日時】
2015/5/15(金) 19:00~


【場所】
コロニーハウス
https://goo.gl/maps/SjJ9c
※やっていない場合は最寄のモスバーガー

【担当】
いぶき薬局 中島
http://www.aiki-ph.co.jp/shop/keyaki/
【お題】
H2ブロッカーが認知機能を低下させる可能性があると言われている。
服用により、どれほどリスクが上昇するのか知りたい。

【読んだ論文】
P 65歳以上のアフリカ系アメリカ人
E H2阻害薬の使
C H2阻害薬を使わなかった人
O CSI-Dスコアが poor-performance groupsに変化した人の割合
 
コホート研究5年追跡
<コホート>
インディアナポリスの水道会社の所有する60%に当たる住所をランダム抽出
7590件抽出し訪問→2582人が適格→2212人が試験に登録
<暴露>
薬剤の使用の有無についてインタビューで調査
<記載のある交絡因子>
年齢、性別、教育、飲酒、既往症(高血圧、糖尿病、脳卒中、うつ病)
併用薬(抗脂血症治療薬、抗血栓薬、アスピリン、ベンゾジアゼピン、抗コリン作用のあるもの)
<その他>
アウトカム測定者のマスキング:不明(たぶんされていない)
ロジスティック回帰モデルで調整
追跡率:70%?
2212人→ベースラインで不適格を除いた1900人→試験終了1558人

<アウトカム>
CSI-Dスコア  poor-performance groupsの割合
never-users(n=1355)     17.0%
intermittent users(n=165)  19.4%  調整OR = 1.17 (0.76–1.81)
continuous users(n=38)   34.2%  調整OR = 2.42 (1.17–5.04)

【読んだあとのディスカッション】
・ランダム抽出後の脱落が多いのと、H2阻害薬の連続服用者の人数が少ないのは微妙?
・DSI-Dスコアがどのくらいだったかは文中に記載が無い
・使ったり止めたりするような使用方法だと認知機能への影響は少ないらしい
・なんで対象をアフリカ系アメリカ人に限定しているのかはよく分からない。
・他の参考文献の Case Rep Oncol. 2012 May;5(2):409-12. によると
 PPIではせん妄が起きづらく、H2阻害薬だとせん妄が起こりやすい様子。
 (割付やブランド等は、不明だけど)
 H2阻害薬の服用を中止するとせん妄は改善傾向になるらしい
・他の参考文献の J Am Geriatr Soc. 2011 Feb;59(2):251-7. によると
 認知症やアルツハイマーの発症リスクはあまり変わらないらしい?
・PPI使用によって、肺炎の増加や骨折リスクの増加が知られているので、
 H2阻害薬でせん妄が起こるから、PPIを使用すればよいとは単純にいえないと思う
・認知症もしくは、認知機能の低下が疑われる人はPPIの方が良いのかも。

【ロールプレイング】
テレビの報道を見て気にしている患者さんからの質問にどう応対するか?
 
【参考】